高校を一年留年しているので、進学が決まって上京してきたのが20歳になる年の春。
あの頃は何もかもが嫌だった。家も、街も、家族も、交友関係も。
何を学びたいわけでもなく、何になりたいわけでもなく。ただ「ここにいたくない」という思いだけで乗り越えた受験勉強。
下町の1Kアパートでひとり目が覚めた最初の朝、はじめて「ああ、息ができるってこういうことなんだ」と思いました。
あれからもう10年。
思えばいろいろあったような気もするし、なんにもなかったような気もします。
東京で一人暮らしをするにあたって、最初に心に誓ったことは、できるだけ人と関わらないように生きることでした。
だから友達もほとんどできなかったし、バイトもろくにしなかった。
社会人になって仕事を選ぶときも、なるべく人と接さずに済むことを第一条件にしてきました。
こうして人を避け続けてきた今しみじみ思うのは、人生はソロプレイ縛りだとできることが大幅に限られるということです。
コミュ力(笑)とか人脈(笑)とかクソ食らえと思って生きてきたけれど、人との繋がりがもたらすものは想像以上に大きいみたい。
だからというわけではないけれど、いまも絶賛無職で詰みかけているし、さもありなんというところです。
仕事でキャリアを積むわけでもなく、結婚や子育てに励むわけでもなく。
あまりにも空っぽな自分に、時々こんなんでいいのかなーと思わなくもないけれど、こんなふうにしか生きられないんだからしょうがないよなーとも思います。
それでも、本当になんにもなかったわけではないのです。
抱きしめて眠りたくなるような思い出だって少しはあるし、出会えてよかったと思える人だって少しはいます。
楽しかったことも、経験できてよかったこともちゃんとある。ペット飼ってよかった。ブログもやってよかった。
もちろんつらかったことも大変だったこともたくさんあったけど、10代の頃に比べたらずっとマシです。
相変わらずなるはやで死にたいとは思いつつも、あの頃みたいに本気で死のうとはあまり思わなくなりました。
30歳。
ひとつの節目ではあるのでしょうけど、あまり実感はないというか、まあ人生ってずーっと地続きだしなーみたいな感覚です。
恋愛市場とかだとひとつの価値の下落なのかもしれないけど、別にもともとそういう勝負もしてないしね。
将来に希望もなければ目標もないし、自分になにも期待してないし、こうして死ぬまでずるずると生きていくしかないんだなーという諦めの境地です。
だからこそ、目の前にある大好きなものや愛しいものへの愛だけを胸に日々を乗り越えていきたい。
ぁ、一年に一回だけなら貼っていいってばっちゃが言っていたので、アレを置いておきます。
(´・ω・`)つ[ 干し芋のリスト ]
子供の頃からかわいいものが好きで、キャラクターが好きで、ぬいぐるみが好きで、ピンクが好きで、甘いものが好きで、生き物が好きで……30年も生きたのに、人って変わらないものですね。
わたし、心は少女のまま30歳になります……!