※ネタバレあります
映画「いぬやしき」見てきました!
映画『いぬやしき』公式サイト
すごいよかったよ!面白かった!クオリティ高かった!佐藤健さん(29歳)の高校生役には無理があった!\(^o^)/
そんなこんなの感想文です。
がっつりネタバレしていくのでいずれご覧になる予定の方は退避推奨><
ちなみに私は原作未読、アニメも未視聴です。
3行でわかる「いぬやしき」のあらすじ
・謎の光を浴びたことで機械の体になり、超人的な能力を手に入れたおじさんと高校生。
・その能力でおじさんは人を救いまくり、高校生は人を殺しまくる。
・やがて二人は対峙することになり……
さっくり感想
CGがすごかった。
邦画のアクションもここまで来たか感があった。技術の進歩たるや……!(`・ω・´)
https://www.oricon.co.jp/photo/4046/174871/
主人公たちは機械の体になるからこんな感じで変形するんだけど、その動きがなめらかで全然違和感ないの!
スタッフロールを見たらCGが白組で納得(`・ω・´)
宣伝では主役二人による新宿上空での空中バトルを推してるけど、私はそこよりも後、ビルの中で肉弾戦を繰り広げるところの方が熱いと思った!
浮かせてコンボを実写で見る日が来るとは。完全に鉄拳だったよあれ。健さんめっちゃいい体してた。
あと、殴ったときの打撃音とも金属音ともつかない効果音がすごい良かった。音響さんのこだわりを感じるなーなんて思ったりして( ˘ω˘ )
ストーリーはシンプルでわかりやすかった!正義VS悪!ジジイVS高校生!(゚∀゚)
なんで機械の体に改造されたのかとか、細かい疑問点はいろいろあれど、まあそういう部分は気にしてはいけない作品なのでしょう。
ギャグではないけど適度にコミカルでもあり、テンポも良くて全然飽きなかった。強いて言うなら最後の戦い、獅子神が麻里を殺すと見せかけてなかなか殺さないときにやるならはよーって思ったくらい\(^o^)/
役者さんたちが魅力的
本作の見どころといえば派手でスピード感のあるバトルシーンだとは思うんだけど、それ以上に役者さんたちの演技が光ってた!
木梨憲武さん演じる主人公の犬屋敷さんが絶妙にしょぼくれたおっさんで、なおかつ正義のヒーローという難しそうな役どころを見事に演じておられた!本業は芸人さんだとは思えないくらい!
そしてなんといっても佐藤健さん演じる悪役の獅子神!!
陰があって、ミステリアスで、それでいてどこまでもピュアな大量殺人犯……とにかく眼光の演技が凄かった。彼だからこそできる演技だと思った。高校生役は無理とか言ってすみませんでした(´・ω・`)
個人的にツボだったのは、二階堂ふみちゃんが演じたしおん。二階堂ふみちゃんってこんなにかわいかったっけ?(´∩ω∩`)♡
いつももっとパンチの効いた役をやられてるイメージだったから、おどおどした女の子の役は新鮮でよかった。くるんくるんの髪型もかわいい♡
斉藤由貴さん演じる獅子神のお母さんもどことなく儚げでかわいらしくて、これは確かに守ってあげたくなるわなーと思いました( ˘ω˘ )
でも一番の萌えは犬。はな子きゃわ~♡
獅子神皓というキャラクター
本作のキーは間違いなく獅子神。どこまでも不憫で、だからこそ魅力的な悪役ヾ(・ω・`)
っていうか、この世界の人たちはみんなクズすぎる。群衆も、クラスメイトも、マスコミも、ネット民もみんな。
その中で心の優しい人たち……直行や母親やしおんばかりがずっと理不尽な目に遭って、傷付けられて。
だから獅子神が裕福で幸せな家族を見て思わず殺してしまった気持ちは理解できるし、母親もしおんも亡くした彼が「もう全員しねばいいのに」って思うのもわかる。
確かに獅子神は超越的な力を持った殺人鬼ではあるけど、どこまでも純粋で優しい子なんだよね。
いじめられてる友達を助けたい、可哀想な母親を幸せにしてあげたい、自分を慕ってくれる女の子を守りたい……そして、大切な人たちを傷付ける奴らは殺してやりたい。その結果があの惨劇なわけで。
「俺はもう人間じゃないんだよね」なんて言いながらも、直行に縁を切ると言われて悲しさを滲ませる彼はあまりにも「人間」なのです(´・ω・`)
この世界の人たちは本当にみんな腐ってるけど、これも現実世界のメタファーなのかね。
まあねぇ……私もはてなブックマークとか見てるとたまに「終わってんなこの世界」とか思うしね(´・ω・`)(小声)
自分がもしこの力を手に入れたら、とか考えちゃうよね。人殺しをしたいとはさすがに思わないけど、かといって犬屋敷さんみたいにたくさんの人を救いたいとも思わないなぁ。
とりあえず、スマホをぴーっとやって銀行の残高を増やすやつはやりたいです(°∀°)
これ……続くのか……?
獅子神ー!!生きとったんかワレー!!
ラストは原作と全然違うらしいね。
まあそのへんはあまりわからないけど、とりあえずなんで獅子神生きてるんだ。続くフラグかヾ(・д・` )
一応ハッピーエンドなのかな。犬屋敷家は相変わらずな雰囲気ではあったけど、はな子におうちが出来てたからお父さんの家庭内での地位が少し上がったということなんでしょうね。
とはいえ息子の問題なんかは何も解決してないし、麻里の進路もそのままだし……続くフラグか?ヾ(・д・` )
直行が最後までいい子なのが本作の救いというか、希望だなーと思いました。
獅子神に対して「友達をやめる」とは言ったけど、彼の願いは最後まで「友達にこれ以上人を殺させないで」だったんだもんね。
ラストに獅子神が彼の家にいるのを見て、半泣きになりながらいろいろ話しかけてる姿が本当に優しくてぐっときた(´;ω;`)
本郷奏多さん。その私生活*1については非常に共感を持ちながらもあまり出演作を見る機会がなかったんだけど、すごくいい役者さんだなーと思いました。
なんやかんやと感想を述べてきたけど、シンプルに楽しめる作品だったし、ちょっとだけ考えさせられたりもして、すごく良い時間を過ごせたなーといったところです!
最後にひとつだけ。
劇場の音響で聴くMAN WITH A MISSIONは最高だぜ!!!(゚∀゚)♡
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*1:食事が嫌いでグミとポテトチップスばかり食べてたり、隙間時間はほとんど眠ってたり、休日はガンプラを作って過ごしていたり……