◎ネタバレを含みます。
◎今までゴジラを見たことのない奴が書いています(エヴァは好きです)。
◎考察とかは特にないです。
はい、「シン・ゴジラ」の感想です。
わかるわかる。「お前、今更ぁ?」って思ってるでしょ。
やっと見られたんだって!予告編の頃から見たいと思ってたんだけど、結局見に行きそびれてしまって、ずっとレンタルを待ってたの><
映画の感想とか今まで書いたことがないから上手く書けないとは思うけど、すごく良かったから伝えたい!そんな感じ!
もくじ!
とりあえず、すごい
なんていうかもう、すごい。圧倒された。
すべてのシーンが見どころだった。
序盤なんてほとんどが会議のシーンみたいなものだったけど、会議をあれだけ面白く見せられるってことがすごい。
テンポ感といい、登場人物(主に官僚)の個性豊かなキャラクターといい、全くもって飽きない!
話している内容や言葉が難しくてよくわからない部分もあったけど(政治的だったり、軍事的だったり、科学的だったり)、それでもなんとなく雰囲気は掴めるしね。
ていうか、たぶんそれくらいざっくりした程度でいいんだと思う。
白い背景に白い字幕とかめっちゃ見づらくて、これ読ませる気ないな?って感じだったし。
そしてなにより、ゴジラが上陸してるシーン。
突如現れた無敵の巨大生物になす術もないという絶望が、画面からひしひしと伝わってきた。
こんなものを作れる庵野さんはすごいなー、博識で頭がいいんだなーと思いながら見てました!
絶望と悲しみ
ゴジラによってどんどん壊されていく街並み。
どんな文明だって、物理的な力の前では無力だよね。
否が応でも、東日本大震災を思い出させられる。
当たり前だった日常が、びっくりするくらいあっという間に壊れる瞬間。
この映画を見てこんなに悲しい気持ちになるのは、あのときの出来事がまだ記憶に新しいからかなと思った。
物理的な破壊だけじゃなく、放射能だったり、核だったり、日本にとってあまりにも悲しい要素が盛り盛りで、とにかく見てて苦しくて悲しかった。
さすが庵野さん、えげつねーです。
ゴジラはなんのために来たんだろう
エヴァ理論でいくなら「使徒(ゴジラ)は人間にとっての脅威の概念であり、それが何かについては考察する必要はない」的な感じなのかもしれないけどさ。
どうしてそう思ったのかというと、ゴジラはただ上陸して東京に向かって移動してただけで、人に危害を加えようとしてるわけではなさそうだったから。
もちろん移動するだけで充分危害だし、ゴジラさんサイドがそれを理解してるのかしてないのかもわからないけど。
だから、米軍の爆弾で傷を負って、ついにゴジラさんがビームを吐きまくるシーンは、なんだか涙が出るくらい切なかった(BGMで雰囲気にやられたってのもある)。
どんな生き物だって、攻撃を加えられれば力ずくで抵抗するもの。ゴジラさんはそれがあまりにも強すぎたってだけで。
東京を、日本を守るために奔走する人たちを応援しながら見てたつもりが、いつの間にかゴジラさんサイドに同情してしまう、そんなわけのわからない感じ。
そういえば、この映画って大勢の人が犠牲になりながらも、直接人が傷を負う(あるいは死ぬ)シーンってなかったじゃない?
だからこそ、ゴジラがどばっと血を流すシーンが効いたのかもしれないね。
もし直接誰か(特に子供とか)がやられるシーンがあったら、「ゴジラは攻撃されて当然!」って思っちゃうもん。見せ方が上手いなー。
あの世界のその後とは
作戦は成功して、無事ゴジラの動きは止められたけど、それからどうするの?っていう。
凍結したゴジラは本当に復活しないの?だとしてもあのまま置いておくわけにもいかなくない?街の復興も相当時間がかかるでしょうし……
そんな余白の多さがまたエヴァっぽいなーって思うけど。
疑問といえば、結局教授(博士だっけ?)がどういう立ち位置なのかもよくわからないままだった。
あと尻尾の謎もね。あれはどういうことなんだろ……
考察のしがいがありそうよね。しないけど。
狂おしい程に、日本
何をするにも手続き、手続き、会議、会議……日本社会の縮図ですな。別に悪いとは思わないけどさ。
他にも、地下鉄の中に逃げ込む群衆とか、非常時でも食事の前後には手を合わせる人とか、「ああ、日本だなぁ……」と思うシーンが多かった。
あの東京の脆さは、東京に住んでいたくなくなる程度には強烈なインパクトがあるよね!
日本っぽいロマン要素としては、やっぱり無人在来線爆弾ですね!
最高にテンション上がった!電車のこんな使い方ありかよって!
なんかもう希望とか可能性とか、いろいろ感じるね!
※これは爆弾じゃないです(当然)
「礼には及びません。仕事ですから」って……
かっこいいいいいいいいいいいっ!!!
一生に一度は言ってみたいいいいいいいいいいっっっ!!!
いろんなことが日本的な中で唯一異彩を放ってたのが、石原さとみ、もといルー大柴。
日本人離れしたルー石原の言動は作品中でちょっと浮いてる気もしたけど、彼女がいないとどんどん話が暗くなりそうだから、ちょうどよかったのかもしれないね。どうでもいいけどルー石原のメイクが濃いのがずっと気になってた。
エヴァ感の強さ
あとね、チームのメンバーたちがみんな組織のはぐれ者っていう設定とか、最高にオタク心をくすぐるよね。
第二形態「蒲田くん」
キモカワすぎわろち。
幼体みたいな姿でも充分おぞましいし、あんなのリアルで見たら絶対泣いちゃうけど、なんかかわいくない?
あの這いずり回るような動きがいいよね!私も見終わったあとフローリングの床で真似した!(26歳)
こんなものもあるらしいです。やっぱみんな好きなんすねぇ。
まとめ
とりあえずもう一回見たい!
内容が内容なのであまりみんなに勧められるようなものではないけど、いろんな意味で心を揺さぶられる映画でした。
庵野さん、素敵な映画をありがとうございます!早くシン・エヴァンゲリオン作ってくれ!