転びました。
シラフで転びました。
平日の朝。通勤途中。
一日に数十万人が利用する駅。改札前。往来ど真ん中。
転びました。
壮大にすっ転びました。
確かに、少しぼんやりはしていました。
憂鬱な出勤前。疲れの抜けない週の後半。満員電車から吐き出された後。
「新宝島」を聴きながら、サカナクションのキーボードの人(後述)のことを考えていました。
転びました。
それはとても自然なことでした。
なるべくしてなったかのようでした。
パンプスの踵が、滑らかな駅構内の床につるりと持っていかれました。
あまりのナチュラルさに、一瞬何が起きたのかわかりませんでした。
気づいたときには床に座り込んでいました。
ごくごく自然に、この体勢になっていました。
そのまま3秒ほど固まってから理解しました。私、転んだのか……と。
不思議と「恥ずかしい」という気持ちは浮かんできませんでした。
ああ。いけない。立ち上がらなきゃ。それだけでした。
道行く大勢の人たちが私を見ていました。
見られてるなぁ、と思いました。
それよりも左の膝とお尻が痛いなぁとか、こんな日に限って白いスカートを穿いてきちゃったなぁとか、そんなことを考えていました。
駅を出たら、外は快晴でした。
何食わぬ顔で歩きました。
何食わぬ顔で横断歩道を渡り、何食わぬ顔でセブンイレブンに寄り、何食わぬ顔で会社に向かいました。
イヤホンからはストレイテナーの「DAY TO DAY」が流れていました。
晴れた朝のストレイテナーはいいな、と思いました。
左の膝とお尻が痛みました。
ただ、痛みました。
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……こんなしょーもないポエム書いてる場合じゃないわ。痛かったわ(´;ω;`)
なんか最近小さなケガをたくさんしてる気がする。指を切ったり、足を打ったり、舌が切れたり……なんかの呪いなのでしょうか(´・ω・`)
恥ずかしい~とかショック~みたいな気持ちが一切湧かなかったのは本当。なんかもう「私ならこれくらいのことは普通にやらかすよね」っていう諦めの境地。ただ通行を妨げてごめんなさいっていう気持ち。
駅の床ってなんであんなに滑るんだろうね……(´・ω・`)
なお私が歩きながら考えていた「サカナクションのキーボードの人」とはこの方です。
お召し物がいつも素敵で気になってしゃーない(*´д`*)
……まあ、なんか、その、あれです。
どなた様もどうぞ足元にはお気を付けを><転んだ私に言われたくないかもしれないけど……(´;ω;.:...