りずろぐ。

ぬるくやわらかく

りずろぐ。

ぐみちゃんが亡くなりました。

 

2021年7月12日、クチサケヤモリのぐみちゃんが亡くなりました。

うちに来て4年と1ヶ月でした。

死因は、結石でした。

 

今は火葬も終わって、お骨になって帰ってきてくれています。

 

来年も再来年も、ずっと一緒だって当たり前に思ってたのに。

正直まだ全然受け止められていないし、文章もまとまらないと思うけど、誰かに聞いてほしくて、書いています。

 

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日曜日の夕方、突然様子がおかしくなって。

普段は一切鳴かないぐみちゃんが鳴いて、口を開けて苦しそうにしていて。

木から半身だけずり落ちたような不自然な体勢で固まったりもして。

 

それでもお水は飲んでくれるし、壁にも登ってるから、朝まで待って朝一で病院に連れて行こうと思って見ていたの。

そしたらぐみちゃん壁から落ちちゃって、仰向けになったまま動かなくなっちゃって。

慌てて抱き上げたら、私の手の上で、全身の筋肉が収縮するみたいに硬くなっていっちゃって。

 

0時過ぎ、タクシーで救急病院に連れて行きました。

そのときは一応容態は落ち着いてて、検査をするから一晩入院するということで預かってもらって。

 

翌日の午後、病院に面会に向かっている途中でお医者さんから電話があって、脈が止まったと伝えられました。

 

次に見たぐみちゃんは、小さな箱にお花と一緒に詰められていました。

 

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純粋に悲しいという気持ちは、半分くらいです。

残りは、病気に気付けなかった、私が病気にしちゃったんだっていう自責の念と、最期を看取れなかった後悔と、他の子たちもこうなるんじゃないかっていう不安とで、ぐるぐるしています。

 

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ぐみちゃん、元気だったんです。

数日前までコオロギも普通に食べてたし、いつも通り歩き回って元気にしているように見えた。

 

でも病院で撮ってもらったレントゲンを見たら、すごく大きな結石があったの。

こんなの痛くないわけがない。

私には元気に遊んでいるように見えてたけど、本当は痛くて落ち着かなかったのかもしれないし、寄ってきたのももしかしたら苦痛を訴えていたのかもしれない。

そう思ったら、ぐみちゃんには謝っても謝りきれないです。

 

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結石というのは、体内のカルシウムとリンのバランスが崩れることで出来てしまうのだそうです。

そんなあほみたいにカルシウムをあげていたつもりはないけれど、ぐみちゃんは食いしん坊でよく食べる子だったから、コオロギでもフードでもいつも食べたいだけ食べさせていました。

ぐみちゃんの、たった7gしかないちっちゃな体には栄養過多だったのかもしれません。

 

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おまけに最期を看取ることすらできなかった。

深夜の病院でお医者さんに預けたのが最後で、何の言葉もかけてあげられないままだった。

病院に向かいながら、早くぐみちゃんに会いたいなぁって思ってたのに。

 

せめて、少しだけでもいいから、生きてるぐみちゃんに会いたかった。

「お嬢さん、大丈夫ですよ」って声をかけてあげたかった。

 

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ぐみちゃんがいなくなってから、他の子たちを見るのが怖くなりました。

この子たちも死んじゃうんだって、考えたくないのに考えてしまうし、ちょっといつもと違うことをしただけで何かあるんじゃないかと不安になってしまって。

 

他の子をハンドリングすると、手の上で硬くなっていったぐみちゃんの感触と膿の匂いが蘇ってきて、耐えられなくなってしまいます。

 

私がいま一番会いたいのはぐみちゃんなのに、この子はぐみちゃんじゃない、この子もぐみちゃんじゃないって思ってしまって。

間違って別の子を「お嬢さん」って呼んでしまったりもして。

みんな、それぞれが大切なはずなのに。

 

お水や食事のお世話はしているし、他のみんなを大事にすることがぐみちゃんへの弔いにもなると頭ではわかってはいるんだけど、気持ちとしてはまだ向き合えていません。

 

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それでも、火葬をしてもらったことで、ぐみちゃんが亡くなったという事実は少し受け止められました。

病院で亡骸を見たときは、正直「こんなのぐみちゃんじゃない」って思ってしまったんです。

遺体も箱のまま冷蔵庫に保管して、一度も開けなくて。

 

でも、火葬の台に乗せたぐみちゃんを見たら、やっぱりぐみちゃんだなって思えた。

最後にたくさんなでなでして「お嬢さん、ごめんね。ありがとう。大好きですよ」って伝えられたから、よかった。

 

病気に気付かなかったダメな飼い主だけど、丁寧に見送ることだけは、してあげられたかなって思います。

 

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ぐみちゃんがいなくなってから、なにもキラキラして見えなくなりました。

これからぐみちゃんのいない生活が続いていくなんて、つまんないですよ。なんもおもんない。

ぐみちゃんが、うちで一番元気で陽気なハッピーガールだったんだもの。

 

冥福を祈るとか、手を合わせるとか、そんなことできないし、星になったとか、虹の橋を渡ったなんて例えも、全然ぴんと来ないです。

いまあるのは、もうこの世にぐみちゃんがいないという事実。それだけです。

 

悲しみとか、後悔とか、寂しさとか、いろんな気持ちがあるけれど。

なによりただ、ぐみちゃんに会いたい。

ぐみちゃんに会いたいです。助けて。

 

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全然まとまらない文章でごめんなさい。

落ち着くまで、もうちょっと時間がかかりそうです。

 

最後になりますが、生前のぐみちゃんを見てくださった方、かわいいって言ってくださった方、本当にありがとうございました。

 

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