なんかさー、違うのよ、私がアウトレイジに求めてるものとは……(´・ω・`)
……いきなりぼやきながらでごめんね。
2017年10月7日公開「アウトレイジ最終章」観てきましたの。
待ってた!すごく待ってた!めちゃくちゃ楽しみにしてた!><
だけど……それがちょっとこう、もんにょりーとする出来だったので、私ももんにょりーとしちゃってるのよねぇ(´・_・`)
とりあえず、今回も感想文です。
ネタバレありなので、これから観られる方はご注意あそばせ。
あらすじ等は公式サイトをご覧いただければと思うけど、特にストーリー性もないので、「ただひたすらヤクザがごちゃごちゃしてる話」と思っていただければそれで大丈夫!
公式サイトはこちら。
前作、前々作の感想はこちら。
もくじ!
足りない
今作の何が不満かって、圧倒的に足りないんですよ!
だから全然盛り上がんないし、テンションも上がんないし、見どころも少ないの><
怒号が足りない
アウトレイジ世界での共通語といえば、語尾につける「バカ野郎」「この野郎」「ぶち○すぞ」じゃないですか。
それが今回ほとんどないの……みんな「まあここは穏便にいきましょうや^^」みたいな感じなの。圧倒的に血の気が足りない。
ヤー公がそれていいと思ってんのかこの野郎!ちったぁしゃんとせんかいバカ野郎!ぶち○されてえのかこの野郎!って、私が思ってたよ(´・ω・`)
バイオレンスが足りない
思うに、アウトレイジファンの多くは過激なお仕置きシーンに期待してるんじゃないかしら。
それが今回はほぼない。ちょっとだけあるけどぬるいし、肝心なところは映さないから迫力もない。
こっちは口内強制治療や指入りタンメン、千本ノックに小指食いちぎりくらいの派手さを求めてるのよ><
「アウトレイジ」での歯医者さんのタービン、「ビヨンド」での袋被せて顔面風穴開けときたからちょっと期待してたんだけど、今回はドリル出てきませんでした(´・_・`)
まあ今回もそれなりの流血量はあるし、殺される人数はそこそこ多いけど、大半が銃やマシンガンで撃たれて即死だから全く情緒がない。
もっとこう「うっわwwwエグっwwwいったそーwww」みたいなのが見たかったんだけどなぁ(´・_・`)
キャラの魅力が足りない
「アウトレイジ」の水野は演じてる椎名桔平さんのルックスとも相まってスタイリッシュで格好よかったし、「ビヨンド」の木村は逆に顔面に傷を持った無骨な感じが格好よかったなって思うの。あとは片岡のくっそ腹立たしい悪徳警官ぶりとか、石原のチワワぶりとか、みんなキャラが濃くて良かった。
それが今回はなー……いまいちキャラが薄いんだよなー……><
大森南朋さん演じる市川はビジュアル的に華があったし、大友にナメた口利くお茶目さもあってよかったけど、大友との関係性の説明がなかったのが惜しい気がする。「ビヨンド」はまさかあのときの木村と手を組むなんて!っていう熱さがあったからね><
個人的には、「ビヨンド」ではあんなに脅威的に見えた花菱会がかなりへっぽこになってたのが悲しかった(´・_・`)
トップが代わって落ちぶれていく(しかもビジネスライクなやり方によって)っていうのも、前回の山王会とほぼほぼ一緒だしね。証券会社出身の会長の苗字が「野村」なのはギャグと捉えていいのかな?(゚∀゚)
花田はどうせ死ぬだろうからはよ死なんかなって感じだったし、中田も前回はあんなに貫禄と迫力があったのに大人しくなっちゃって……と思ったら、中田役の塩見三省さんはご病気になられてしまってたのね……それは仕方ないね(´・ω・`)ご自愛いただきたいです。
散々みんなが「張のところはヤバイ」みたいに言ってたフィクサーも、お金で解決してるところ以外はすごさがわからなかったのも残念。まあそれだけお金があるってことがすごいってのはわかるけど、もっと活躍が見たかったよね。「あの人日本語わかるんですね」ってところしか張の見せ場もなかったし。
やるせない
片岡の部下だった繁田がまだマル暴で刑事さんやってたのは良かった!
でもなぁ……こういう「正しいこと」をしようとする人ほど煙たがられて追い出されてしまうっていうのは、なんともやるせない話だよね。
「上が言えば重要参考人でも逃がすのか!」ってキレる繁田が、今作で一番鬼気迫っていたように思う。
同じように、主人公の大友も。
そりゃまあ大友はヤクザだからやってることはアレだけど、その中では義理と人情を重んじる男なわけじゃない。
そんな大友も結果的に収まる場所がなくなって最後はああなるわけだから、なんだかなーって話よ。
ま、綺麗事言ったってヤクザなわけだから、そんな結末こそがヤクザ映画の美学だといえばそうなのかもしれないけどね。殺されなかっただけ美しい最期ともいえるかも。
結局小狡い奴ほど上手く生き残っていくっていうのがなんとも現実的で、とにかく見終わったあとに「なんだかなー」な気分になる、そんな話(´・ω・`)
役者さんたちは良かった!
やっぱり今回一番インパクトがあったのは、ピエール瀧さん演じる花田でしょうね!
稼いでる金額でいったらすごいんでしょうけど、女好きでドMでケチで……でもちゃっかり可愛がられるポジションに収まる奴\(^o^)/そんな役どころを見事に演じられてたなーと思う!
今作の騒動のきっかけになる事件だけど、たとえドMでも気に入らなければ女王様をぶん殴るんだと思うと、女王業もうかうかやってられないよね/(^o^)\
ラストはこの設定を活かして、もっと珍妙な姿のまま殺されるくらいのことをやってほしかった……絶対おいしくなるところじゃない……><
関係ないけど、少し前に「凶悪」を観たものだから、なんかもう私の中でピエール瀧さんはちょっとヤバイ人のイメージになりつつあります(ノ∀`)
もうひとり「良いなー」と思ったのが、安定の西田敏行さん演じる西野。
「ビヨンド」から5年経って丸くなった人が多い中、西野の怒声の迫力は変わらぬまま!
西野は安心して見られる強キャラ感があるし、人望もあって、あのポジションに就けるのも納得でした。
「迷惑もハローワークもあるかい!!」は今作の数少ない評価ポイントといっても過言ではない(`・ω・´)(ヤクザさんがハローワークのお世話になることってあるんだろうか……)
その他いろいろ
韓国って太刀魚釣れるのね
広島で釣りにいったことありますあります!釣れなかったけど!/(^o^)\
太刀魚のお刺身はとってもおいしかったので、市川が言ってた太刀魚のキムチ鍋もきっとおいしいと思う!
白山と五味、お元気そうでなにより
石原が「白山ァ!五味ィ!」って呼んでたのを思い出して味わい深いです( ˘ω˘ )
山王会、ずいぶんちっちゃくなってたね……あんなんただの事務所やん……><
原田泰造さん、すぐ死んだ
ちょこっとだけ出てきたと思ったらすぐに死んだ。
ただただ「詩」って書いてあるジャージが気になっただけだった。
これが「北野ブルー」か
北野武監督の映画はいつも青みの強いフィルターが掛かった映像になってるって話は知ってたんだけど、うちのテレビじゃそこまで感じなくて><
今回映画館で見て、こんなに青っぽかったんだー!って思いました。
総評的ななにか
ぶっちゃけ言うとがっかりです\(^o^)/
「ビヨンド」から5年……といっても私が観たのは割と最近ではあるんだけど、それでも本当に楽しみにしてたの><それはもう、時としてしにたい気持ちに襲われたときでも「アウトレイジ最終章を観るまでは生きよう……」って思うくらい楽しみにしてたの><
こんなに微妙でもんにょりな仕上がりで出してくるくらいなら、いっそ作ってくれなくて良かったのに……とすら思う(´;ω;`)
やっぱり私が求めてる「アウトレイジ」像ってのは、特に意味も中身もないバイオレンスエンターテイメントなのよ。
謀略や裏切りの展開もいいけど、そういうのって別にアウトレイジシリーズじゃなくてもいいの。とにかく頭空っぽにしてあひゃあひゃ言いながら見られるコンテンツであってほしかったの。
だから私としては期待はずれだったなっていうのが正直な感想。
これがもし北野武さんのファンだとか、ヤクザ映画ファンだったりしたら、また違った見方や楽しみ方ができたのかもしれないね。
大友さんが明確に死んでしまったから(あれで生きてたら逆にすごい)、もう本当に続編はないんでしょうね。
まあ3部作のラストってのはこれくらいでいいものなのかなぁ……大友さんもストーリー的にああでもするしかなかったでしょうし。
っていうか大友さんの出番が少なかったのも不満だよー><主人公なのに!大友さんしかバイオレンスしてくれないのにー!><
「アウトレイジ」と「アウトレイジビヨンド」は一週間のレンタルで3回ずつ観るくらいにはファンである私も、最終章はもう観なくていいかな……って感じです。
もういいよ、木村、帰ろう( ˘ω˘ )
全然関係ないけど、チュリトスってだいたい予告編が流れてる間に食べ終わっちゃうよねヾ(・д・` )