「なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント」という本を読みました。
なぜ人に会うのはつらいのか メンタルをすり減らさない38のヒント /中央公論新社/斎藤環
コロナ禍がもたらした人々の心の変化とか、コロナ禍によって浮き彫りになった事象について話している対談本です。
だからこのタイトルはちょっと違うような……?と思ったんだけど、人と会うのがしんどいタイプの人こそ読んでいて「あるある!」と思うところが多そうなので、あながち外れてないかもしれない。
かくいう私もそのひとりでね!(ノ∀`)
突然の自分語りだけど、私はコロナ解雇的なアレで一年ちょっと無職をして、そこからほぼ完全リモートの仕事を始めていま一年弱ってところなので、かれこれ2年ほど家に閉じこもる生活をしています。
元々割とインドア派だったのもあって、今の生活スタイルに不満はないし、自分に合っているとも思っていて。
なんだけど……最近になってなんとなく、自分の中で何かが失われていく感覚があるのよね( ˘ •ω• ˘ )
この本によると、「人に会わないと、欲望が減退する」とのことです。
これまじめっちゃわかる。
こういう生活をしてるうちに、欲しいものとか、やりたいこととか、ずいぶん減っちゃった。
たまに「いいな」って思うことがあっても、取り掛かるのが億劫でねぇ(´・ω・`)
きっと、今の私の生活に足りないのは「偶発性」とか「不確実性」なんだと思います。
引きこもってると出会わないよね、なににも\(^o^)/
会社に通勤していたときは、ふらっとお店に寄っては新しいお洋服やお化粧品を買ったり、ネットで好きなキャラクターのグッズの発売情報を見ては回収したり、おいしいもの食べて帰ったり、なんてことがしょっちゅうだったけど、最近はそういうの一切ないなぁ。
節制という面では良いことかもしれないけど、「これ素敵!」っていうときめきがぐんと減ってしまったのは、なんだかかなしいね。
ま、かといってまた外の世界で働きたいかといったらむりむりむーのふわふわふーなんですけど\(^o^)/
本の中の言葉によれば、「人と会うことは暴力」なんですって。
暴力。ちょっとびっくりしちゃう言葉だけど、心当たりは大いにあるなぁ。
私は人と接するのがすごく苦手なんだけど(今日も面談で心がしんだ)、「暴力」と言われたらそりゃ消耗するのも当たり前よねって思うww
もちろんそれだけ強い力が働くからこそ生まれるエネルギーが大きくて、それによって世の中できてるわけでもあるんだけど。
それでも私はどうにも「暴力」に弱いタイプだから、これまた本の中の言葉を借りて「そういう社会システムから下りたい」といったところです。
と、なんだか読書感想文というより単なる自分語りなブログになってしまったけれども(´・ω・`)
対談という性質ゆえか、鬼滅の刃から神学、優生思想、ヤンキー文化まで、良い意味で話題がとっ散らかっていて楽しかったですww
章ごとに「生きるヒント」として総括してあるけど、そんな高尚にまとめずとも、普通に読み物として面白いと思いました。
個人的には、酸っぱい葡萄の寓話について「そもそも狐は肉食なんだから葡萄を食べる必要ない」って言ってたのが好き(ノ∀`)