下書きにあった記事を掘り起こしているので随分さかのぼってしまうんだけど、去年初めてお笑いライブなるものを見に行ったのです。
すごく楽しかったよ!それに初めてだったからいろいろ新鮮だった!
テレビだとさらっと流し見にしちゃうことが多いけど、生で見ると漫才にしてもコントにしてもひとつの「作品」なんだなーって思ったし、感覚としてはお芝居とか舞台に近いのかな?なんて思ったりもして。
音楽でも何でもそうだけど、やっぱり生の空気感というのは格別だよね(* ॑꒳ ॑* )⋆*
そのとき見に行ったライブは複数の芸人さんたちが出演される形式で、その中にダンディ坂野さんがいらっしゃったの。
ダンディ坂野さん。かつて「ゲッツ!」という持ちネタで一世を風靡した芸人さん。
ブレイクしたのは2002年……2002年!?16年前!?うわーまじかー\(^o^)/
えっ、じゃあ昨今のティーンの皆さまは彼のことをご存じない……?
まあそんな驚きはさておき。
ダンディさんといえばどちらかというとスベリ芸寄りの芸人さん……面白くないのが逆に面白いみたいなキャラだと思うんだけど、普通に面白かったよ!
いや、芸人さんに対して「普通に面白い」という表現は褒め言葉にならないのかもしれないけど、大爆笑するほどではないからこそずっと見ていられる安定感があった。
ダンディさんの笑いの何がすごいって、絶対に人を傷つけない笑いなんですよヾ(・ω・` )
過激な表現や乱暴な言葉を使わない。誰かを貶めることをしない。
例えば自虐ネタにしても、それが容姿やステータスに関わることだと同属性の人としては見てていい気がしなかったりするじゃない?あるいは子供が真似して……なんてこともあるし。
でもダンディさんの自虐ネタって基本的に自分の「一発屋芸人」ネタいじりなのよね。
これなら同属性の人ってかなり限られてるし、そういう人は同業者なわけだからそこで傷ついたりはしないじゃない。
やるなぁ、と思いました(偉そう)。ダンディさんはこのために一発屋になったまである……!(`・ω・´)
ライブの最後はご出演の芸人さんたちが全員出てきてフリートークをする形式だったの。
そこで若手の芸人さん(芸歴一年目ですって!)が先輩の芸人さんに「お前ほんとキモいわー」みたいないじられ方をしてて、それでみんな笑ってたのね。いじられてる若手芸人さんもただ困ったように笑ってて。
でもダンディさんだけはそこで一緒に笑わなかったの。黙って頷いてるだけで。
で、ひとまずノリが収まったところでさっと前に出てきて、違う話題を振るの。
惚れてまうでしょこんなの( *˙-˙* )
こういうときって下手にフォローされると逆に気まずかったりいたたまれなかったりするじゃない。
そのへんの加減というか、さりげなさというか……上手だなーと思って!私がこんなんされたら確実に好きになってますよ!(`・ω・´)
他にもちょっと悪ノリがいきすぎそうなときはそっと軌道修正したり、かといってずっと真面目にしているわけではなく、時には自分から前に出てふざけたことをしたり。
あと、最前列にいたちっちゃい子に「おじさんの名前わかる?」って聞いたら「ゲッツ!」って言われて、ほかの芸人さんたちが「おいおい!!」って総ツッコミしてたときもダンディさんはニコニコしながら「合ってるよ~、ありがと~」って言ってて、この人本当に優しいんだなって思った(*´-`*)
ダンディさんって括り的には「一発屋芸人」「消えた芸人」みたいな扱いになるんでしょうけど、その割にはずっとテレビとか出てるよね。
それは持ちネタのキャッチーさや使い勝手の良さもあるでしょうけど、こういうお人柄の良さの影響もあるんじゃないかなぁ。
なにかと放送倫理が取り沙汰されがちな昨今ですし、いま一度ダンディさんのやさしい笑いが評価されるといいなーと思います(`・ω・´)
そういえばダンディさんて御年51歳ですって。見えないよね!
ブログもやられているそうで。
あれ……ブログは特に面白くないな……?(´・ω・`)