お恥ずかしながら、かつて私はエロマンガのシナリオを書くお仕事をしておりました。
みんな大好きフリーランス。みんな大好き在宅ワーク。みんな大好きアダルトコンテンツ。
しかしながら家でひとり、誰とも話さず黙々と仕事をするというのも、モチベーションを保つのがなかなか難しかったりするわけで……
そんなときの大きな支えになってくれるのが作業用BGMです。
人それぞれ捗る作業用BGMはあると思うけど、私の場合はユーロビートが一番しっくりきました。
あれですね、その昔「パラパラ」と呼ばれる踊りが流行っていたことがありますけど、あんな感じのダンスミュージックです。
作業用BGMを選ぶ条件として、まず日本語で文章を書く都合上、日本語の歌詞の曲はダメです。つられちゃうからね。
で、普段はロック系の音楽を好んで聴くことが多いので、はじめのうちは洋楽のロック系の曲を流していることが多かったんだけど、これがいまいち捗らず……好きだからこそ音楽の方に意識をもっていかれてしまって、あまり作業に集中できなかったのです。
それからジャズやらクラシックやら各種サントラやらいろいろ試していく中で、一番ハマったのがユーロビートでした。
もうね、頭文字Dのアルバムにどれだけ助けられたことか……!( ;∀;)
ちなみに頭文字Dの漫画は途中までしか読んでません。ごめんね( ;∀;)
ユーロビートの何がいいって、とにかくめっちゃ疾走感があるところ。つられて手も速くなるもの!
シナリオを書くお仕事は完全出来高制。とにかく完成させて提出しないことには一切お金にならないのです。
文章を書く習慣のある方ならわかってもらえるかなーと思うんだけど、ともすると書いたところを読み返しては「いや、やっぱりこの方が……」とこだわり始めてしまったりしませんか?ヾ(・ω・`)
とはいえ、締め切りがあって期日までに何本書けるかという勝負の世界だと、そんなんしてたら一生終わらないわけです。ましてや定時の概念がない在宅ワークだから尚更。
そこでユーロビートですよ。
ユーロビートを聴いていると、何故か書いたものを読み返すことができません。
ひたすら前だけを見て書き進めることしかできなくなる……不思議なことだし、私だけかもしれないけど。
何事も1を10にするより、0から1を生み出すことの方が大変なものです。
いびつでも形になっちゃえばあとは修正していけば何とかなるし、最悪そのまま出しても担当さんがいい感じに指示をくれるし\(^o^)/
とにかく「書き終えること」が最大の課題なので、その点でユーロビートが山を超えるのに一役かってくれていました。
今でも時々ブログを書くときにユーロビートを流してみたりしています。
ちなみにエロマンガのシナリオを書く仕事ですが、一日中エロいことをずーっと考えているのも実は結構しんどいものです。
ラブコメ系が一番好きだったからそれだとあまり苦労しないんだけど、凌辱モノだと書いてて心が荒んでくるし、エロ×ギャグだと常に「私なにやってるんだろう」感がつきもので……( ;∀;)
そんなときは定期的に中島みゆき女史の「地上の星」を流していました。
今はなきドキュメンタリー番組「プロジェクトX」の主題歌ですね。
行き詰まったときほど、意義のある仕事をしているんだという実感が欲しかった。その点この曲を聴いていると、たとえ卑猥な擬音をぽちぽちするだけの作業ですら壮大な仕事を成し遂げたかのような雰囲気が味わえます。おすすめ(´∩ω∩`*)
あとは単純な修正作業をしているときにはディズニーのオルゴールverの曲なんかも聴いていました。
私はサンリオの教徒なのでディズニーとは宗教が違うんだけど、だからこそいい意味で耳に残らず、それでいて綺麗なメロディなので落ち着いて作業できましたね。
……とまあ、ここまで書いたことは本当に私の場合の話なので、きっと人には人の作業用BGMがあるかと思います。
自分はこんなのが好き!こんなのが捗る!というジャンルや曲があったらぜひ教えてください( * ॑˘ ॑* )⁾⁾