りずろぐ。

ぬるくやわらかく

最近読んだ本の感想いろいろその2

 

個人的備忘録その2。

 

潜入ルポ ヤクザの修羅場(鈴木智彦)

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ヤクザ専門ライターである著者の体験記。

ちょっとタイトル詐欺かな。ヤクザ同士の抗争や警察との戦いを期待して読むとがっかりしちゃうかも。だけどこれは読み物としてかなり面白い。

だいたい見出しからして強すぎる。なんやねん「空からヤクザが降ってきた」て。「「殺すぞ」カレンダー」て。「玄関開けたら2秒で現場」て。

薬物関連の調査のためにヤク中の同性愛者と一戦交えに挑み、無理を悟って断るも強引に何かのクスリを打たれてぶっ倒れたときのフレーズ、

押尾学とは違い、彼は私を介抱してくれた。

で声出してわろた\(^o^)/それ言っていいんだ\(^o^)/

 

著者の方はおおよそ一般人の人生には起こりえないであろう体験をたくさんしているから読んでいてかなり楽しい。

とはいえもちろんライターとしての大変さ(時には刺されたりもするし)や等身大のヤクザ像も書かれていて勉強になる……いや、別に学ぶ必要があることではないんだけれども。

ヤクザさんはあまり語彙力のない人が多いから、私の大好きな映画であるところの「アウトレイジ」が「バカ野郎この野郎」の応酬なのは割とリアルらしいよヾ(・ω・`)

 

図書館で借りて読んだんだけど、とても気に入ったのでこの本は買おうと思います。

 

 

 

暴力団(溝口敦)

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「潜入ルポ~」の中で、何度も「あの溝口が」的な言葉が出てきたのでこの方の著書も読んでみることに。どうやらこの分野のパイオニア的存在のようで。

前述の本はエンタメ要素が強めなのに対して、こちらは教科書っぽい感じ。ヤクザの世界がどういう仕組みで成り立っているかというところから、海外のマフィアとの違いや最近のいわゆる「半グレ」と呼ばれる人たちのこと、ヤクザと接しなきゃいけなくなったときの対処法などいろいろ。

エンコ詰めの描写が読んでいて痛かったです(小並感)

 

なんというか、ヤクザって全然格好いいものではないなーと。

そもそも現代にあったスタイルの稼業ではなさそうだし、今は暴対法もしっかりしてるみたいだから、ヤクザの衰退は免れないものかもしれないね。

 

「潜入ルポ~」の中で、ヤクザライターという仕事は無傷ではできないという旨のことが書かれていたんだけど、こんなに物腰の柔らかそうな文章を書く人でもそういう目に遭うものなのかなーと思いながら読んでいたら案の定あとがきで背中を刺された話が出てきてわろ……えないです(´・ω・`)

 

 

 

家族という病(下重暁子)

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世の中「家族とはこうあるべき」という呪縛に囚われすぎではないか?と一石を投じる本。

確かに!と思わされる部分が多数。バッサバッサ斬っていくものだから読んでいて痛快ではある。「家族の話しかしない人ってつまらないよね」とかあるある~wwと思ってしまった(ノ∀`)

 

ただ、良くも悪くもこれはエッセイだなと。忌憚なく言ってしまえばおばあちゃんの自分語り。 最初のうちは面白く読んでいたけど、だんだんこれは著者自身の人生の選択がいかに正しかったかって話をしているだけなんじゃないか……という気がしてしまった。

 

とはいえ、戦争を経験されている年代の女性がこういった主張をされる、ということに大きな意味があるように思う。彼女が生まれた頃はまだ家制度だってあったでしょうし。当時はさぞ珍しかったであろうキャリアウーマン的な生き方といい、時代がやっと彼女に追いついたのかもしれないね。

 

私自身も家族に対してはいろいろ思うところはあるから、こんな風に割り切って考えるのもありかなーとも思う反面、ここまでドライにはなりきれないなーと思うところも多分にあり……と、こうして悩んでしまうことこそがまさに「家族という病」なのかもしれないなー、なんて。

 

 

 

性犯罪者の頭の中(鈴木伸元)

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性犯罪加害者の心理を調査・分析した本。

ステレオタイプな性犯罪者像や事件像を描いていると意外に思える要素が多々。加害者はほとんど普通の人(あるいは普通よりも能力の高い人)だったり、犯行の動機は性欲とは関係なかったり。

 

人を傷つけておいて「ゲーム感覚だった」なんて言われれば腹立たしく思うし、私自身もそれなりにいろんな目に遭ったことがあるから率直に「もげろよ」と言いたくもなるんだけど、加害者も加害者で服役を終えたら自分はまた同じことをしてしまうんじゃないかと思い詰めていることを知ると同情する部分もある。こういう人達に必要なのはきっと厳罰ではなく、適切な治療なんだと思う。

 

いろんな意味で「断絶」みたいなものを感じたし、性犯罪自体がなくなることはないだろうとも思ったし、割と絶望的な気持ちにはなった。

とりあえず「被害者にも落ち度があったんじゃないか」みたいな風潮は本当にカス。狙われるのは露出度の激しい人でも容姿が目立つ人でもなんでもなく、大人しそうな人や騒がなそうな人だというのはデータで出ていることなのでもっと知れ渡ってほしい。そして被害者を責めることはセカンドレイプであるということも。

 

あんまりフェミニズムとか男女論みたいなことは言いたくないけど、性犯罪に遭う確率が高いという点でいえば女性に生まれた時点でリスクだよね(´・ω・`)

 

 

 

絵本 すみっコぐらし そらいろのまいにち(よこみぞゆり)

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すみっコかわいいよすみっコ(*´д`*)

絵本だけど、すみっコぐらしのメインキャラ5人(人……?)がそれぞれ主人公の短編集。クレヨンで描いたような柔らかい線とほんわかした色使いで癒される。

 

が、優しいタッチの絵に対して内容はちょっと重いというか、すみっコたちの過去が切ない。サンエックスのキャラクターってこういうところあるよね。

とんかつのおはなしに出てくる、

たべものは  たべるもの

たべられなかったら  なんのもの?

のこりものは なんのため?

という言葉になんだかハッとさせられたり。

私の大好きなぺんちゃんも、自分の正体が何なのかわからずに泣いてて抱きしめたくなった(´;ω;`)あなたたぶんかっぱだよ……(´;ω;`)

あとこれはごく個人的な事情だけど、トカゲを飼っている身としてはとかげ(本物)ちゃんのおやつがミルワームであるところに大変好感を抱きました‪(*´꒳`∩)‬

 

すみっコたちは隅っこが好きだから集まってくるけど、集まっても各々好きなように過ごしていて、でも誰かが困っているときは寄り添いあって支えたり、ときにはみんなで何かをしたり。そんなすみっコの優しい距離感が私は好きです♡

 

 

 

まとめ

私だって28にもなって自分のために絵本を買う人生になるとは思ってなかった。