りずろぐ。

ぬるくやわらかく

りずろぐ。

「史上最強の哲学入門」(飲茶)を読んで、初めて哲学って面白いと思った!

 

哲学ってわけわかんなくないですか?ヾ(・ω・`)

 

大学生のときに一応哲学の講義は受けてたんだけど、完全に「全然わからない。俺たちは雰囲気で単位を取っている」状態だったから正直何ひとつ身についていない……\(^o^)/

なんだか話が概念すぎて、結局これは何のことを言ってるんだ……?ってずっと思ってた\(^o^)/

だいたい哲学というのは求められる前提知識が多いのよね。世界史とか、宗教学とか、神話とか……だからなおさら敷居が高く感じるんだと思う。

 

そんな私が「史上最強の哲学入門」なる本を読みました。

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史上最強の哲学入門 /河出書房新社/飲茶

表紙がいかつい(ノ∀`)

 

ちなみにこちらはゆきにーさん (id:yuki_2021)が以前ブログでご紹介されていたもの。

www.ituki-yu2.net

自分がわからない分野の本は詳しい人におすすめを聞くのが一番ですな( * ॑˘ ॑* )⁾⁾

 

いきなり結論だけど、この本を読んで初めて哲学って面白いんだなって思った!

何が良いってまず文章が平易で良い。

だが、その後、ルネサンス(古代の栄光を取り戻そう運動)や宗教改革(教会が免罪符を売りさばくのはいけないと思います運動)が起こり、……

こんな風に書いていただけると大変わかりやすくて読みやすいですね(`・ω・´)

合間に図解が入っているのも理解しやすいし、文字ばっかりよりも疲れなくてありがたい。

 

全体でいうと「真理の真理」「国家の真理」「神様の真理」「存在の真理」の4つの章(正しくは「ラウンド」ですね)に分かれていて、全部で31人の哲学者が紹介されているんだけど、どの章も歴史を古い方から追って「この人がこう言って、それに対してこの人がこう言って、次はこの人が新たにこんなことを……」という風に成り立っているから体系立てて理解することができる。

ある哲学者の提唱した考えを読んで「なるほど~」と思っていると、次の項目で別の哲学者がその考えに対して反論を述べていて「言われてみれば確かに……!」となり、さらに別の哲学者が……の繰り返しでぐいんぐいんと読み進めることができた(`・ω・´)

 

そしてなんといっても非常にバキ感が強い。

著者さんバキ好きすぎ\(^o^)/まえがきの「全哲学者入場!!」でもうわろたわ\(^o^)/まあ私はバキは冒頭しか読んだことないんですけどね(小声)

でも「○○は著書✕✕において□△論を~」と書かれるよりも、「ヘーゲルの得意技は弁証法」みたいに書いてもらった方がテンションが上がる……もとい、わかりやすくて覚えやすいよね!キリストの得意技「復活」が一番強そう(ノ∀`)

 

どの分野でもそうだけど、どれだけ役に立つとかためになるとか言われてもおもんねーものはできねーんですわ\(^o^)/

だからこうやって面白く、ときどきジョークも交えつつ、それでいてわかりやすく書いていただけるのは本当にありがたいこと……!( * ॑˘ ॑* )⁾⁾ 

 

個人的には第二ラウンド「国家の真理」の章が特に面白かったかな。あら?これはどこかで聞いたような話だな……と思ったりして(ノ∀`)まあこの章は哲学だけでなく社会学的な要素も強いけれども。

あとは第三ラウンド「神様の真理」ではキリスト教のあまり綺麗じゃない部分も知れて興味深かった。逆に第四ラウンド「存在の真理」は科学や数学の話になってくるからちょっとしんどかったり……まあこれは完全に私の脳みその問題だから仕方ないんだけど(´・ω・`)

そう考えると「諸学の基礎は哲学にあり」と言われる所以もだんだんわかってくるね!

 

にしても、今の世の中でみんなが考えたり議論したりしていることなんて実は何百年、何千年も前に語り尽くされてるんだと思うと、人間って不思議だなーって思うよね(。・ω・。)

人間が人間である限り歴史は繰り返されるものなのかね。この辺りはどちらかというと東洋哲学の領域になるのかな……同じ著者さんの東洋哲学の本も近いうちに読んでみようと思う!

 

普通に生きてると自分の手が届く範囲のことにばかり関心が向いてしまうけど、哲学の視点を得るとあらゆるものを俯瞰で見るようになるから面白いなーと思いました(´∩ω∩`*)