阿佐ヶ谷姉妹というお笑い芸人さんが好きです。
素朴で飾らないゆるっとした面白さがある一方で、どことなく上品さを感じるお二人。
彼女たちは限りなく私の理想のおばさん像に近い。
そんなお二人のエッセイ集「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」を読みました。
最高だったわ(ノ∀`)
こんなにも日々の生活を愛しくも面白く書けるって、なかなかできないことだと思う。
なんといってもこちらの本、お笑い芸人さんのエッセイとは思えないくらいなんの事件もなく、ひたすら慎ましやかなふたり暮らしの模様が綴られているだけ。
家のあちこちから見つかる輪ゴムの話とか、観葉植物にヤスデがついちゃう「ヤスデ問題」とか……そんな割とどうでもいい話(失礼)なのに、これが本当に「地味おもしろい」でニヤニヤしちゃうから困る(´∩ω∩`*)
どんなに「痩せる!」と謳われるより、「カーブスはおばさまの聖地です」っていう5ページ分のエッセイを読んだ方が絶対カーブスに通いたくなるものwww
特にお気に入りなのは、みほさんが書かれた「あ〜差したい」というお話。
ファッションに差し色を取り入れたいということが書かれてるんだけど、「差す靴下」「週1ペースで差す」「折にふれて差していきたい」といった差すワードの連発が好きすぎるwwこんなに色を差す表現のバリエーションを一気に見たのは初めてww
しかも「おわりに」にもさらっと差し色ネタが入ってて完全にトドメを刺されました\(^o^)/
全体的に、お姉さんがみほさんのこと大好きなのがダダ漏れでかわいい。オフも仕事も一緒にいたいし、たまに偶然外で会うと嬉しくなるし、席が離れててもわざわざちょっかいを出したがるお姉さん(ノ∀`)
でも私も一人っ子だからか、共感できるのはみほさんの方。「エリコ過多だわ~」って一人になりたがる気持ち、すごいわかる。
私が特にぐっときたのは、お姉さんがお二人の間柄を表して
愛や恋やお金の話より、動物やお笑いの話に花が咲いたり。
と書かれていたところ。
いいなー、私もそういう関係でいられる人が好きだなーってすごく思った!
別に恋人や夫婦でなくても、信頼できて一緒にいて心地良い誰かに巡り会えるって、とても素敵なことよねぇ(´∩ω∩`*)
以前からテレビやネットのインタビュー記事なんかでお見かけする度に「なんかいいな〜」って思ってたんだけど、この本を読んで改めて「阿佐ヶ谷姉妹いいわ〜」って思った。
お二人とも本当に肩肘を張らない。飾りもしないし必要以上に卑下もしない。周囲の人たちに感謝しながら、慎ましくも豊かに暮らしておられる。
そして何より、彼女たちの自然体なのに思わずクスッとしちゃうようなユーモアが大好き( * ॑˘ ॑* )⁾⁾
エッセイの内容も、日々のささやかな部分を掬いあげて面白おかしく書くというまさに私の理想の文章で、より一層阿佐ヶ谷姉妹への憧れが増したのでした。
私も40代になる頃には彼女たちのように謙虚さとゆるさとユーモアを兼ね備えた大人になれるかしら……がんばりましょう( ˘ω˘ )