りずろぐ。

ぬるくやわらかく

りずろぐ。

爬虫類とペットロス

 

ぐみちゃんが亡くなって一週間。

飼い主もやっと落ち着いてきました。

 

とはいえ毎日泣いてるし、あまり食欲もないし、まだ過去のぐみちゃんの写真を見る気にもなれないんだけどね。

 

相手が爬虫類でも、ペットロスはあります。

ペットロス自体動物と暮らしたことのない人にはなかなか理解されにくいのに、ましてやヤモリだなんて笑われちゃうかもしれないけど、やっぱり悲しいものは悲しいです。

 

だってしょうがないじゃない。本当に大好きだったんだもの。

ダメな飼い主だったけど、大切に思う気持ちは本当だったのよ。

 

ぐみちゃんを入れて7匹のペットちゃんたちを飼っていて、もちろんみんなかわいくて大事なんだけど、ぐみちゃんは中でもちょっとだけ特別でした。

というのも、私が爬虫類を飼うきっかけになった子がぐみちゃんだったからです。

 

イベントでたまたまぐみちゃんに出会って、見た目の愛らしさと爬虫類らしからぬ人懐っこさに、完全に一目惚れしてしまいました。

「ヤモリが飼いたい」ではなくて「この子が欲しい!」って思ったし、この子のためなら苦手な虫も乗り越えられると思ったのです。

 

ぐみちゃんと相方のつぶぉさんが家に来てからは、初めての爬虫類飼育におっかなびっくりでてんやわんやしながらも毎日楽しかった。

気づけば愉快な仲間たちもたくさん増えて、この子たちがいてくれて本当に嬉しいな、しあわせだなっていつも思います。

 

だから、ぐみちゃんは飼い主にこんな幸せを与えてくれた特別な子なのです。

ぐみちゃんに出会わなかったら、もしかしたら今も爬虫類を飼ってなかったかもしれません。

 

ただね、ぐみちゃんは生き急いでるなーっていうのは、結構前から感じていました。

ちっちゃな体なのに人一倍食べて、人一倍動いて、それなのにあんまり寝ない子だったのです。

「お嬢さん、そんなに生き急いでいると寿命が縮まってしまいますよー」なんて冗談を言っていたのに、本当になってしまった。

駆け抜けていったなぁって思います。

 

ぐみちゃんはとにかく人が好きだったから、飼い主が近くに行けば「かまってかまって!」ってアピールしてくるし、みんなの食事の用意をしていれば「それあたちの!?」って寄ってくるし……こんなヤモリなかなかいないと思います。実際天才でした。

はんぺんみたいなおなかとか、ちっちゃなおててとか、食べてるときの真剣な目つきとか、ふにゃふにゃ歩く姿とか……思い出すたびに会いたくなります。

飼い主が愚かで至らなかったばかりにと、反省と後悔ばかりです。

 

ただ、我が家にはまだ6匹のペットちゃんたちがいるから、いつまでも塞ぎ込んでいるわけにもいきません。

ぐみちゃんのためにしてあげられることはもうあまりなくなってしまったけれど、私にできること、私がやらなければいけないことはまだあるし、もう後悔はしたくないのです。

 

これまで以上に注意深く観察すること。余計なものは食べさせないこと。お水は多めにあげること。気になることがあるときは早めに病院に連れていくこと。

ぐみちゃんが教えてくれたことを無駄にしないためにも、気をつけていきたいと思っています。

 

今回これを書いたのは、ネットで検索してみても爬虫類のペットロスに関する情報があまり見つからなかったからです。

爬虫類もそこそこ人気は伸びているとはいえ、やはりまだまだマイナーな世界で情報も少ないみたい。

 

いつかどこかの飼い主さんに、大事な「うちの子」を亡くして悲しんでいるのはあなただけではないよ、気持ちがわかる人はいるよってことが伝わったらいいなって思います。

ひとつ前の記事なんて、本気で絶望しながら書いたもの。

 

そんなわけで私はなんとかやっています。

コメントやスターなどで気遣ってくださった方、ありがとうございました。

とりあえず飼い主もごはん食べられるようにならなきゃね。

 

太陽みたいな女の子。

あなたに出会えて本当によかった。たくさんの幸せをありがとう。

おかーしゃんはずっとずっとお嬢さんのことが大好きですよ(*´ ˘ `*)♡

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